2012年11月14日 オーストラリア、ケアンズ日食 
  ケアンズ郊外の牧場アマルーで観測 大野裕明先生と行く・・・・ツアー参加者44名

ケアンズは前日からの雨模様で観測地もぬかるんでいた。傘をさしながらの危ぶまれた観測であったが天は私達に味方してくれて2分間のコロナ出現の後半、神業的に晴れてくれた。ここに居合わせたNASAを含む観測人からは歓声が上がりこの丘が割れんばかりであった。

左の写真は第2接触以前の撮影。フィルターをはずし、ぱちぱちと撮ったら雲の中のダイヤモンドリング状態の欠けた太陽と上にはコロナが見えている。雲が眩しい太陽光線を隠してくれて微妙な状態でコロナが異常に早く出現しているところを撮影した。いわば雲がかかったお陰だ!

参加者からはひまわりのよう!と極大型の四方に出たコロナは見事であった。

紅色に輝くプロミネンスもあちらこちらに出現しており肉眼的にも観察された。

黒点もまばらに出ており奇跡的に見えた皆既日食でこのころも観測地は程よい余韻が残っていた。

大野智裕副台長とかおり夫妻は一週間前に結婚式を挙げ親父同行の新婚旅行観測となった。

ここのところ福島民報にコラムを書いていて締め切りが迫った執筆を機上で書いていた。20年早い!と言い聞かせていたのだがうまく書いていた。その日はちょうど智裕の誕生日。同じ機上で皆さんからのケーキで祝福されていた。大陸に入ってからはちょうどエアーズロックの真上を通過していた。

二人は初めてのオーストラリア。ブリスベンの夜はホテル近くの広場で逆さまになったオリオンやカノープスを見て楽しんだ。

ケアンズのまちなかのレストランで自己紹介かたがた日食の説明会。

オーストラリアは物価が高いが何もかもジャンボサイズに驚いている。

ここからは皆既日食観測地からの映像です。

雨模様であることから6×3mのブルーシートで仮設テントを作って横になり疲れをとった。

仮設トイレは立派なものであった。アボリジニー柄の幕で覆われ感じが良く多く並ぶこともなかった。このトイレの期待度は200パーセントであった。

深夜など送迎バスが次々に到着。LEDランプの帯で区切られ明瞭で安全に歩けた

日食記念Tシャツ等商魂たくましい。

この観測地には我々のグループの他、星ナビやNASAのグループも来ていた。そのNASAには毛利さんンもきていた。先週、結婚式を挙げた息子たちに毛利さんからも結婚祝いのメッセージボードもいただいていたので3人で顔を出したかったがその時間も無く観測やパソコンのカウントダウンの準備をしていた。この地の参加者には無料のコーヒーとクッキーなどが準備されていた。

夜が明けたが雲の晴れ間は少々。
雨もスコール的に襲ってくる。

丘の尾根には人ひと。谷間を挟んでいた向こう側の方々にも私の拡声した声が届いていたとの事を帰国後、教えられました。

ここからはしばらく参加者の様子をご覧ください。

日経新聞の小林さんは息子夫婦を追い掛け取材の為に全工程を同行取材。感動しながらも夢中になって取材をしていたのが強く印象に残った。

別のグループの新潟の沼沢さんはバスに乗り込む時声をかけてきてくれた。

さすが日食ベテランの荷物!

こちらも駆け寄ってきてくれた別のグループの八板さん。

泥だらけの靴はビニールに入れてからバスに乗り込む。その準備までされていた。

送迎用のバスの多いこと。私達のバスは2組を送迎した。

ケアンズのマーケット駐車場で副台長が見つけたカブトムシ。

次の日の夜はわくわく動物探検と星空観賞ツアーに参加。手の平の大きさの肉をぱくついた。

やはりオーストラリアというべきハ虫類も観光客を喜ばす演出だ。

シロアリのあり塚。私もこのシロアリを食べたことがあったが甘い。しかしそのあと聞いたことがゴキブリ科だそうで。げげ・・・・。

星空観測地には餌付けされた?ロックワラビーが沢山いる。餌を求めネコか犬のように人なつこくよってくる。頭をなでてもじっとしているしぐさは可愛い。

横たわった状態のオリオン座。シリウスとカノープス、それに大小マゼラン雲が見えてみんな感動!

この写真はガイドさんが偉くお気に入り。是非ガイドブックに載せたいとせがまれメールで送っておいたから次回からのパンフレットに載っているのではなかろうか。

30分しかない星空観賞。少々時間を延長しての撮影をしていた。

左側のカノープスの下を流れ星が飛び写っている。中央は大マゼラン雲で右上が小マゼラン雲。その右側に恒星のように写っているのは球状星団で双眼鏡でも丸くボール状に見える。

ケアンズの高級ホテル前で最後の日に全員で記念撮影。
その後二人は2日延泊し本来の新婚旅行に出かけるためおやじや皆さんをお見送り。グレートバリアリーフで泳いできたとか。めでたしめでたしの皆既日食観測新婚旅行でした。

しかしケアンズ空港で思いがけなく重量オーバーで40ドルも取られてしまった方がいたから次回からは要注意!

ツアー参加者の皆さま方へ。
 この旅の参加をしていただいた方々には様々お世話になり感謝申し上げます。目的はたった一つの皆既日食も皆さんの執念で見ることができました。今回ほどプレッシャーのかかった旅は有りませんでしたが最後まであきらめない気持ちに天も打たれたのかな・・・と感じています。この企画をしていただきました西鉄旅行社と添乗していただきました小野さん、それに同行取材していただきました小林さんにも御礼申し上げます。またの機会に私と行く・・・ツアーに入っていただければとお願い申しあげます。楽しい旅を作り上げていただきました参加者の方々に重ねて感謝申し上げます。ありがとうございました。大野裕明

この旅の写真もめでたく終了です。

インドネシア上空からの写真。島々だけにかかる積乱雲。1983年皆既日食はこの雲の下でやっていたんだな。と懐かしくなった。

羽田、シンガポール、ブリスベンを経由してケアンズ。往復の旅は長かった。

この観測の様子は日経新聞HPに掲載されているからご覧ください。

雲に写ったシャドーバンド。
上の方にほぼ縦じまのように現れている。上の写真をエンボス加工した。
小川のそこに写る縞々と考えればいい。またはストーブの立ちあがる熱気が太陽光線を受け壁や床に写ったあのゆらゆらだと思えばいいです。