カナダのホワイトホース空港から約40分でこの赤い
屋根のホテルは光害もなく最高のオーロラ観察(観
測)ロケーション地。料理も美味いしログ風のホテル
は窓やベランダからオーロラが見える。(遊覧飛行
機から撮影。
急旋回後、着陸はこのホテル前だ。スキーをはいて
いるから最高!氷は1mの厚さだから心配ない)
 

このオーロラツアー日程
−35℃の気温は息が凍りひげにへばり付く。
困ったものでめがねをかけている私は目だし帽がか
ぶれなくほおは痛いほどである。たまに手でピシピシ
とはたいて凍傷から守った。
初日からオーロラは大発生!レベル10のオーロラは
我々の頭上を覆い尽くした。
 15名の大半はこの画面に収まり満足気であった。
対角魚眼レンズ使用。私の前面180度が写しこまれ
ている。フジISO800 露出20秒間 勿論絞りは
2.8の開放。
ホテルは明るく写っているけれどオーロラが見えるよ
うにと最小限に照明を落としてくれている。
この照明以外はほとんど明かりが無い。
湖面は最高の撮影ポイント。
これからも毎年定期的に、ここが観察地になりそう。
このように一人一人参加者を写してあげた。
きっと良い記念になったであろう。
眩しいくらいのオーロラの出現は嬉しくなってしまう。
南側のオリオン座とおおいぬ座のシリウスは高緯度
の分、地上すれすれに低い。
幸運にも撮影中にシリウスぐらいの明るい流星が
流れてオリオン座の足元あたりに写ってくれた。
カーテン状のオーロラは毎晩全天を覆い
さまざまな姿を見せてくれた。10秒間露出。
林から燃え立つように頭上まで
オーロラがとどいた。
うねったオーロラは色合いがさまざま。
全天がほとんど写ってしまう対角魚眼レンズを使用
しているので黄色っぽいところはほとんどが頭上で
ある。
この黄色い部分から放射状に降り注いだ。

対角魚眼レンズ。15秒間露出。
赤っぽい!と声をあげたが参加者の方々はほとん
どが赤にはあまり反応しなかった。しかしこのように
写真をとると明らかに赤い姿を捉えていた。
一晩中、やむことがなかったのでこのようなポーズを
とり撮影するだけの余裕があった。
とりとめもないぼんやりとした全天を覆うオーロラは
つかみ所がなくしばし手を休めた。
 しかしこれでも立派な全天を覆うオーロラに違いは
無い。
勢い良く動くカーテン状のオーロラは時折現れカメラ
を最大級にあちこちに動かす。
すっきりとする時間帯だ!
対角魚眼レンズは地表を歪ませた映像としてしまい
不思議な写真となってしまう。頭上から赤味の
オーロラが降り注ぐ時は最大級のオーロラの現わ
れであり私達を満足させてくれる。
オーロラは100kmから1000km上空までの間に
大気中の窒素とか水素などとの衝突の反応でエネ
ルギーが発光現象として捉えられる。
低いところは青かグリーンに上の方は赤色になるの
が普通だ。
下の赤いのは50km離れたホワイトホースの町。
ほとんど光害の無いところであった。
暗視装置付きビデオカメラで撮影。 大きなゆらぎのオーロラは全天を覆う。
私はカメラの前で素晴らしさを実況でコメントした。 皆の前にそれはそれはすごいものが現れた。


北アメリカ大陸に入ったところで遠くにロッキー山脈
が見えてくる。
ややしばらくするとカナダの玄関口、バンクーバーに
到着だ。
約10時間の飛行。
バンクーバー空港到着寸前で雲にブロッケン現象の
丸い虹が見えた。


この3枚の写真だけがこの3週間前に出掛けたフィン
ランドに向かう国内線の飛行機から撮影したオーロラ。
この映像は暗視装置をつけたビデオ撮影によるも
の。窓には予めカーテン状のものを作り室内灯が
反射し邪魔しないように工夫した。
これで淡いオーロラをうまく写すことが出来た。


1時間の遊覧飛行で小型機により1000m級の山々
を見てきた。私は副パイの席に女性3名は後ろの席
から雄大な山々を見ることができた。
 ホテルの前の猪苗代湖の数倍もあるような氷湖に
降り立ち飛行機が我々を迎えに来てくれた。
 スケールの大きさにカナダの雄大さが感じ取れた。
後ろの席のお嬢さん方とパイロットとはヘッドホンマ
イクでおしゃべりをする。とても良好なフライト
であった。
 上の写真は右側のお嬢様?が撮影してくれた。
山々の間には氷河が見られクレパスが多数あった
りこのように雪崩の跡も多く見られた。
ホテルの湖が見渡せる南側にはジャグージと言う
露天風呂がある。勿論外気はマイナス10度だが
いつまでもほかほかしていた。
写真撮影法
しかし夜の気温は−35℃になるので重装備。
カメラなど機材だけでも40kgになる。
カメラ機材はニコンF。キャノンF-1.ミノルタSRT101
にそれぞれ対角魚眼レンズ、24ミリ。28ミリ。50ミリ
を装着し10〜30秒露出。
 フィルムはフジISO800が最良でコダック1000も
使用した。」またスライドも各種使用したがネガフィル
ムを皆さんにはお勧めしたい。なぜなら後にプリント
加減でどのようにでも発色することが出来るからだ。
 この次の私の挑戦はデジカメによるものである。
マミヤ645.はf=45ミリの超広角レンズ。
この夜も満足行く撮影になった。
 今回は約1000コマのオーロラの映像を得た。
2002年3月 カナダ・ホワイトホース
大成功!15名は満足そのもの。

くじらのような巨大なオーロラが毎晩出現!
JTB福島支店企画
★フィンランドで見たオーロラ